JTB GROUP 感動のそばに、いつも。

Story経営理念が生まれたストーリー

JTBベネフィットの
経営理念が
できるまで

わが社は2019年度、「第二の創業」を社内で標榜し、事業領域の拡大へと舵を切りました。
「働く」にまつわる社会環境の急激かつ大きな変化に伴い、
それまで私たちが目指していたもの(こと)を脱皮する必要があったからです。

これからなにを目指すべきなのか、の明確化に向け、経営陣と若手社員が混ざり合い構成された
「未来会議」が主体となり、“私たちの10年後のありたい姿”を議論、共有しました。

それをもとに生まれた、新たな「経営理念」や「社会への約束」は、将来に向けた私たちの羅針盤となりました。

「未来会議」ではどのような議論が交わされ、「経営理念」「社会への約束」へとつながっていったのか。

未来会議の参加メンバー5名が当時の様子を振り返りました。

01現在のマーケットはどのようになっているのか

野津 一太
未来会議では4つのワークがありましたが、まず「現在のマーケット」についてのグループワークを行いました。今の世の中だったりマーケットはどうなっているのか、参加メンバーがそれぞれ思いついたことを付箋紙に書き出していったんですよね。
松田 裕己
参加メンバーが4班に分かれて……。個人個人が思いついた言葉を出した上で、同じようなキーワードはグルーピング、最終的に各班で発表・議論という流れだったと思います。
進藤 真美
最終的に発表したキーワード以外にも、もっとたくさんのキーワードが出ていましたよね。
小林 亜佑美
この時はクレドを創るっていうことは意識せずに、私たちの業界に限らず今の世の中がどうなっているのか、キーワードを出し合いました。たとえば、小学生がプログラミングを学んだりとか。
野津 一太
出したキーワードに対して意見が割れるということはありませんでしたよね。どちらかというと、この後のワーク2、3を考えていくための材料を出すという段階で……。
小林 亜佑美
出てくるキーワードは本人の興味関心によるところもあったんじゃないかな。たとえば、子育てしている人であれば子供に関することだったり教育のことだったり……。
私のグループでは「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」というキーワードが挙がりました。
QOL、つまり生活や人生の質を高めていくことがますます重要になってくるよね、と。
海野 透
私は営業でいろんなお客様のところに行くなかで、多様な働き方、たとえば「ワ―ケーション」とか「副業解禁」などのキーワードを聞くことがあって。
もちろん、メディアでもよく聞く言葉ではありますけど、実際にお客様の口から出てくるようなキーワードを書き出しました。
松田 裕己
私は「ブレジャー」というキーワードを出したんですけど、出張に行ってそのまま現地で休暇を取って帰ってくる、みたいな。
あとは、人工知能が人間の知性を超えることで世の中に大きな変化をもたらす「シンギュラリティ」という言葉が出てきたのが個人的に印象に残ってます。
海野 透
そうですね。これはワーク2にもつながってくるんですが、「AI」や「RPA※1」などのテクノロジー系の話題が挙がっていましたね。
テクノロジーの進化が具体的にマーケットにどのような影響を与えていくのか、というのがワーク2以降のひとつの鍵になったと記憶しています。
※1:RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)…ロボットによる業務自動化

0210年後の働き方はどのようになっているのか

野津 一太
次に、「10年後の働き方はどうなっているのか」という議論に移っていきましたよね。このワーク2でも、さまざまなキーワードが出ていたのを覚えています。
海野 透
ワーク1の内容も踏まえつつ、世間一般として10年後はこういう働き方になっていくだろう、っていうキーワードを出していったんですよね。
松田 裕己
テクノロジーの進化とともに人間の労働時間が短くなっていく、という話が挙がってました。
小林 亜佑美
JTBベネフィットでも「BPR※2」の取り組みがあって、業務プロセスの改善を図る流れがありますよね。
10年後の働き方を考えると、RPAやBPRがさらに普及して、単純作業やルーティーン業務を人間が行うことがますます減っていくんじゃないか、と。
※2:BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)…既存の組織や制度、業務プロセスを見直し再設計すること
野津 一太
人間が単純作業やルーティーン作業をやる必要がなくなっていくことで、労働時間も短くなっていく。たとえば週の半分は休みになったり……。
海野 透
テレワークが今よりも普及して、出社しない働き方が当たり前になるとかね。
松田 裕己
仕事とプライベートのバランスは変わっていきますよね。たとえば、「仕事が人生のすべて」ではなく、「働くことの先にある幸せ」を求める人が今よりもさらに増えていくんじゃないかと。
進藤 真美
AIをはじめとしたテクノロジーとの共存が個々人の人生を豊かにするという意見があった一方で、人間の仕事が奪われることへの危機感を抱く意見があったのが、個人的に印象に残っています。
松田 裕己
すべてがAIに取って代わられるわけではなくて、クリエイティブな発想・アイデアを持っている人は重宝されるんじゃないかな。
海野 透
人間ならではの気配り・ホスピタリティもありますよね。たとえば宿泊業とか。
野津 一太
勤務以外の時間をどう使うかについての話題も、さまざまな意見があって面白かったです。
労働時間が減る分、自分の趣味や娯楽に時間を使うのか、あるいは「仕事が奪われる」という危機感から自分の能力・スキルを磨くのか……。……。
松田 裕己
空いた時間で習得したスキルを使って副業、あるいは特定の企業に属さずにスキルを活かした働き方をする人が増えそうですよね。事実、すでにフリーランス人口は増加していますし。
小林 亜佑美
都心VS地方みたいな話にもなりませんでしたっけ?(一同:なったなった!)
テレワークもそうですけど、リニア新幹線などの交通手段が発達すれば、都心部に拠点を構えるメリットが小さくなりますよね。
そうなってくると、わざわざ値段が高い都心部に住まずに、地方に拡散していくのもありえるんじゃないかって。

0310年後のクライアントはどのようになっているか

野津 一太
ワーク3では、「10年後のクライアントはどうなっているのか」について議論を交わしましたね。
たとえば、特定の企業に属さない働き方が主流になると、会社が用意する「福利厚生」という制度自体がなくなるかもという意見がありました。
松田 裕己
「会社への帰属意識」は薄れていきますよね。だからこそ、企業と働く人の「リアルコミュニケーション」の重要性が高まるんじゃないかという声もありました。
小林 亜佑美
私の班では「業界地図が変わる」という話題がありました。異業種からの新規参入が活発になるうえに、外資系企業が進出してくることで、10年後は業界地図が大きく変わっているんじゃないかって。
海野 透
外資企業が増えることで社内公用語が変わるという声もありましたよね。たとえば英語だったり、あるいは中国語だったり。
野津 一太
外資系企業の進出や外国人従業員の増加に加えて、定年延長・撤廃で高齢従業員も増えていきますよね。
そうなると、企業としてはさまざまな年代・人種・思想を持つ人々が働きやすい環境・制度を整えていく必要が出てきますね。
小林 亜佑美
高齢者雇用の話が出ましたけど、一方でどうやって社員に去ってもらうかという課題を抱える企業が出てくる可能性もありますよね。ロボットで代替可能な仕事は増えていくわけですし。
海野 透
「二極化」というキーワードも出てきたと思います。フリーランスと企業、スタートアップと大企業みたいに。
野津 一太
ありましたね。あとは、ロボットがやるべき仕事と人間がやるべき仕事がより一層明確化していくんじゃないかって。
そうなると、優秀な人材を確保して成長していく企業と、テクノロジーを積極的に取り入れて成長していく企業のように、「成長企業の二極化」もあるかもしれませんね。

04私たちはどうあるべきか

野津 一太
未来合宿の最後のワークは「10年後の自分たちはどうあるべきか」がテーマでした。これまでのワークを踏まえつつ、4班それぞれが想いを文章にしたんですよね。
松田 裕己
それからA班とB班、C班とD班の文章をまとめて、最終的に4班の想いをひとつの文章にまとめていきました。
海野 透
4班それぞれの文章に特色がありましたけど、共通する言葉もいくつかありましたね。
松田 裕己
「多様な価値観」とか「共感」とか……。
野津 一太
「働くことを通して」というのもひとつのキーワードだったかもしれませんね。
小林 亜佑美
そこはこだわりましたよね。「働き方」や「働くこと」そのものを幸せにするのではなくて、働くことを通して人生全体を幸せにしていきたいという想いがあったから……。
細かいところでは、「先導者」と「体現者」っていうのも迷ったポイントのひとつですよね。
進藤 真美
「働くことを通して幸せな人生、そして社会を創っていく」という想いを体現するのはもちろん、道筋を作っていくという意味も込めて「先導者」の方にしたんですよね。
松田 裕己
最後の方になると文章をまとめていく作業が大変だった記憶が……(笑)。
小林 亜佑美
このときは皆もう疲れでヘロヘロ。文章も滅茶苦茶だったよね(笑)。
最終的にまとめたものを見ると、文章としては稚拙だけどいろんな想いが詰まってますね。
野津 一太
このワーク4でまとめた文章をもとに新たな経営理念とステートメントができたわけですけど、この過程に立ち会うことができたのは自分にとって大きかったですね。自分が腹落ちしているし、自信を持って説明することもできる。
海野 透
そうですね。お客様に対して、そして社会に対して自分たちは何ができるのかをいま一度考えることができて、自分のマインドが変わる良いきっかけになりました。
小林 亜佑美
新しいクレドを社員全員に伝えるとき、受け入れてもらえるのかドキドキしました。結果的に、皆さんに受け入れてもらえたんじゃないかなって思ってます。
進藤 真美
私は最初、未来会議に参加することに対してプレッシャーを感じていたんです。
けど、会社の現在、そしてこれからのことを今まで以上に考えて、会社としての想いを改めて一つにすることができたのが嬉しかったです。
松田 裕己
経営理念やステートメントを刷新する過程に参加するというのは、僕もプレッシャーを感じていました。けど、働いていくなかで立ち返ることができる道標を作れたのはすごくよかったですね。

JTB未来会議で最後一つになった言葉です。
この内容が、経営理念とステートメント/社会への約束
に反映されています。

未来会議 参加メンバー

経営企画部 企画課
野津 一太
第二営業部 営業第一課
海野 透
マーケティング部 事業企画課
松田 裕己
サービス開発部 媒体企画課
進藤 真美
総務部 総務課
小林 亜佑美
マーケティング部 事業企画課
古池 美波
カスタマーサービス部 会員情報課
巻 知加子
EVP事業開発プロジェクト
内山 哲郎
EVP事業開発プロジェクト
小原 大輔
西日本営業部 営業課
内田 裕士
西日本営業部 営業課
小川 友理絵
サービス開発部 媒体企画課
大前 聡
代表取締役 社長執行役員
中村 一郎
取締役執行役員 経営管理本部長
田中 宏和
執行役員 企画開発本部長
上山 毅
執行役員 営業本部長
佐藤 秀樹
執行役員
岡田 英幹
経営企画部 部長
宮寺 敬之
総務部 部長
宿谷 和範
マーケティング部 部長
野出 恭伸
マーケティング部 事業企画課長
平松 永

※部署・役職名は2019年10月現在のものです

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